睡眠に質を求める

 

いい睡眠とは「長い睡眠」ではなく、「いい睡眠=快眠」ということになります。昼寝(午後1時~3時、30分以下)、夕方の散歩などの軽い運動をしている人が快眠できる人に多くいます。この習慣のおかげで夜の睡眠の質が上がり、「快眠」している可能性も高いと思われます。

 

実は、夕方に居眠りする人の中に睡眠の状態が悪い人が多いようです。この人たちの場合は、精神的な健康を損なうリスクも高くなるとされています。

 

最近、不眠で悩む高齢者を対象に睡眠健康教室も行われていて、実際に効果を発揮しているそうです。ここでは昼食の後に短い昼寝時間をとり、夕方に軽い運動を行うプログラムを4週間続けるそうです。これで、夕方以降の居眠りが減少しり、そのぶんは夜間の睡眠の質が向上したそうです。精神的な健康感、日中の活動のメリハリも改善できたそうです。

 

基本的に人間の体は、1日のうちで1~1.5度程度体温が上下しています。夕方から夜にかけて体温が最も高くなり、最も低くなるのは早朝です。夕方に軽い運動を行えば、更に体温が上がりやすくなり、そのあとで急激に体温が下がりますから、眠気が強くなるのです。特に高齢者の場合は、軽め~中程度の強さで行う有酸素運動が適しています。

 

沖縄県では、タラソテラピーが行われています。タラソテラピーは、海を意味するギリシャ語の「タラソ」と、フランス語で治療を意味する「レタピ」をあわせた言葉で、海に囲まれた特徴を生かしています。「海洋療法」とも呼ばれ、海水の浮力や抵抗、粘性などを生かした有酸素系運動を、週に3回行います。これなら近所のプールでも手軽にできるでしょう。