睡眠の質

 

睡眠は寿命と深い関係があるということは間違いなさそうです。アメリカのある学者が実施した調査では、睡眠時間が「6時間半~7時間半」の人が、もっとも長生きするとなっています。そして高齢者になるほどこの傾向が顕著になるということで、沖縄の長寿者よりは短いですが、適正な睡眠時間は体にも負担を掛けないということが考えられます。

 

「寝過ぎると寿命が縮まる?」と言ってしまうと、沖縄の長寿者の睡眠時間が否定されてしまいそうですが、整理して考えると「時間」と「睡眠の質=快眠」は、ある程度分けて考えないといけないということです。睡眠と寿命に関する別の調査のデータもあるのですが、ここでも7~8時間の睡眠をとっている人が長生きすると出ています。

 

そして、10時間以上も睡眠するという人は、4~5時間眠る人より死亡率が高いとしています。一番寿命が短いのは4時間以下の睡眠時間です。結果から言うと「睡眠時間」に限っては、極端に短い睡眠時間の人が一番長生きできないことになり、その次が寝過ぎる人という結果が出たわけです。

 

このデータだけを鵜呑みにするわけではありませんが、確かに、休日などにゴロゴロして長く寝てしまうと、結局、その日一日の調子がかえって出ないという経験が誰にでもあると思います。長く寝ているのに一日中眠気があって覚醒度が低いのです。そして、肝心の夜の眠りも浅くなってしまうので、これでは悪循環です。間違いなく「長生きの秘訣!」からは遠ざかっていますよね。